自作PCなんてほとんどメリットがない。
金銭的に安くなることもそれほどないし、パーツを選ぶのにも時間がかかるし、分からないことが出てくると調べたりとにかく面倒くさい。
ドスパラやパソコン工房などのBTOパソコンで十分だと思ってた。(BTOはパーツを変更してカスタマイズ注文できる)
カスタマイズできたとしてもそれほど多く選べるわけではなくて、そこに自分の望むスペックのものがなければ結局購入に至らない。
特にBTOはマザーボードが選べなかったり、PCケースは種類が少なかったりで、いくつもサイトを見て探したけど結局良いものが見つからず、何かを妥協しなければならなかった。
どうしても理想のBTOがなかったので結局自作することになった。
自作するとなるとどれかを妥協する必要がなくなるので、無駄に高くなってしまった気がする。
今回自作したパソコンのパーツについて、選んだ理由、重要に感じた点、スペックなどをここにメモする。
またいつものように自分用のメモ記事。
目次
パーツ選びの前準備・要検討事項
以前のPCは DELL Studio XPS 8100(パーツ変更有り)
DELL公式ページではスペックを見れなくなっていた。
多分、これであってる。↓
- CPU:インテル Core i7-860(2.8GHz , 8MB L3キャッシュ)
- 内蔵メモリ型式:DDR3-SDRAM
- 内蔵メモリ:4GB (2GBx2)→8GBに増設
- 最大内蔵メモリ :8 GB
- グラフィックボード:NVIDIA® GeForce® GTX 260
- OS:Windows 7 PRO 64bit→Win10に更新
【自分で増設・変更したもの】
SATA / インターフェースカード増設、光学ドライブ変更、SSD・HDD増設、メモリ増設、電源交換、PCケース交換などをしていた。
PCケースを交換するときはCPU以外全て取り外して組み直していた。
OSの選び方について
Home or Pro
OSにはHomeとPro、その他があり、以前はProを使用していたが、個人で普通に使うのにProは全く必要ない。
(OSを無料アップデートしてるので、結局Proを維持してる)
32bit版 or 64bit版
win11以降では64bit版が必須のようなので、迷うことなく64bit版。
win7の頃から64bit版を使用してるのでWin10にアップデート後も自動的に64itだった。
32bit版はメモリが最大4GBまでしか認識できないのでこれについてもNG。
パッケージ版 or OEM版 or VL版
どれも変わりなくOSを利用できるが、今後アップデートしながら継続利用できるかどうか、バージョンによって変わってくるので、OSを購入するときは注意が必要。
バージョン | PC乗り換え | 自作PC | 特徴 |
---|---|---|---|
パッケージ版 (リテール版) |
〇 | 〇 | 自作PCならパッケージ版を購入する。 PC乗り換えでもライセンス認証が可能。 |
DSP版 | △ | × | CPUやメモリ、マザーボード、HDDなど、 PCパーツとWindowsがセット販売になった商品なので、 パーツが故障するとライセンスが認証できなくなる。 パーツごとの乗り換えなら可能。 |
OEM版 | × | × | NECや富士通、DELLなどメーカー製PCに、 最初からインストールされてるWindows。 そのPCでのみ使用が許可されているライセンス |
VL版 | × | × | 法人向けなど大量販売用。 |
メルカリなどのフリマアプリで格安で売られているのはVL版(ボリュームライセンス版)と思われる。
フリマアプリのVL版格安品はPC乗り換え時に認証できない。
また、利用期限などで認証できなくなったりするトラブルがあるらしい。
VL版は同じシリアルナンバーを何個も売っているので、職場で入手したシリアルナンバーを転売してると思われ、違法性も感じる。
契約した法人以外でこのシリアルナンバーを使用していたらライセンス違反にもなりそう。
パッケージ版 ( リテール版 )として格安で売られているのも見るが、大量に売ってる人のものは非常に怪しい。
参考:Windows 10 パッケージ(リテール)版ライセンスを譲渡する方法
Windowsのライセンスの種類を確認する方法
検索窓に「cmd」と入力して「Enter」キーで、コマンドプロントを立ち上げる。
↓ を入力して「Enter」キー。
slmgr/dli
上画像の赤枠内の「RETAIL channel」と表示されている部分でライセンスの種類を判別できる。
- RETAIL channel:パッケージ版
- OEM_DM channel:DSP版(またはメーカー製を問わないOEM版)
- OEM_SLP channel:OEM版(メーカー製)
- OEM_COA_NSLP channel:OEM版(メーカー製は問わず)
- VOLUME_MAK channel:VL版
- VOLUME_KMSCLIENT channel:VL版
Windows7や8.1から無償アップグレードした場合は元がDSP版やOEM版であっても「RETAIL channel」となる。
その場合別のPCへOSを移すことはできず、現在使用しているPC限りのものとなるらしいが・・・。
参考:Windows10 – ライセンスの種類を確認する方法
↑の情報によると、以前のDELLのPCはOEM版で、PC乗り換え時はライセンス継続が難しいと思っていた。
windows10にアップデートしてデジタル認証が済んでいたのでパッケージ版として認識されていたためか、新たにライセンスを購入せずに別PCへOSを移すことができた。詳しくは記事後半で。
Windows11に対応したデバイス
Windows 11にアップデートするための詳しい条件を確認。
以前のPCについて、下二つの✕印については、古いPCのマザーボードではどうにもならなかった。↓
- 〇 プロセッサ1 ギガヘルツ (GHz) 以上で 2 コア以上の64 ビット互換プロセッサ
- 〇 メモリ4 ギガバイト (GB)
- 〇 ストレージ64 GB 以上
- ✕ システム ファームウェアUEFI、セキュア ブート対応
- ✕ TPMトラステッド プラットフォーム モジュール (TPM) バージョン 2.0
参考:『Windows 11 の仕様、機能、コンピューターの要件を確認する』
自作PC用に購入したものスペックや値段
デバイス | メーカー | 機種名(メーカーページ) | 取説・仕様 | 購入ページ | ショップ | 金額 |
---|---|---|---|---|---|---|
マザーボード | GIGABYTE | Z690 UD DDR4 [Rev.1.0] | リンク | PC-IDEA Plus | 27,480円 | |
CPU | インテル | Core i7 12700KF BOX | リンク | アプライドネット | 47,980円 | |
CPUクーラー | ASUS | TUF Gaming LC 240 ARGB | リンク | ツクモネットショップ | 14,478円 | |
CPUグリス | アイネックス(AINEX) | ナノダイヤモンドグリス JP-DX1 | リンク | Amazon | 1,200円 | |
SSD(保留中) | CFD | PG3VNF CSSD-M2B5GPG3VNF | リンク | (購入保留中) | 6,980円 | |
メモリ | crucial | CT2K16G4DFRA32A | リンク | リンク | 上新電機株式会社 | 12,771円 |
GPU グラフィックボード |
Palit Microsystems | NE61650S1BG1-1175A (GeForce GTX1650 GamingPro OC 4GB) [PCIExp 4GB] ドスパラWeb限定モデル |
リンク | リンク | ドスパラ | 28,800円 |
電源 | Thermaltake | Toughpower Grand RGB 850W Gold PS-TPG-0850FPCGJP-R [Black] |
リンク | 楽天 | 9,900円 | |
PCケース | Fractal Design | Define XL R2 FD-CA-DEF-XL-R2 | リンク | 楽天 | 15,176円 | |
OS | microsoft | windows11 Home | win10から無料更新 | 0円 | ||
HDD | 古いPCから移設 | 0円 | ||||
合計 | 164,765円 |
【以前のPCから移設するもの】
HDD3個、OS用SSD1個、光学ドライブ2台。
詳しい選び方は「〇〇選び方」で検索した方が良いので、ここには気になった点、注意点のみ記録する。
マザーボードを選ぶ
windows11に対応しているかメーカーのホームぺージで確認。
マザーボードによって、それに対応するCPUなどのパーツが異なる。
フォームファクタ
フォームファクタの種類は色々あるが、以前がMicroATXで端子も少ないし拡張しづらいし窮屈だったので、自作PCで扱いやすいATXにする。
ATXマザーボードはフルタワーやミドルタワーなど大型PCで良く使われる。
ATXより大きいのもあるがそこまでは不要。
フォームファクタの種類・サイズ
- Extended:305mm×330mm
- XL-ATX:325mm×244mm
- ATX:244mm×305mm
- MicroATX:244mm×244mm
- FlexATX:244mm×191mm
- Mini ITX:170mm×170mm
M.2ソケット M.2サイズ
以前のようなSATA接続のSSDよりも高速にデータ転送ができる、カードタイプのSSDを接続するソケット。
古いものでなければM.2ソケットのないマザーボードはなさそうだけど、『M.2ソケット数』と『M.2ソケットサイズ』を念のため確認。
対応したサイズのSSDを購入する。(取り敢えずは旧PCの2.5インチSSDを移設して使用)
SATA接続端子数
SSD/HDDで4つ、光学ドライブで2つ使用するので、6本以上必要。
PCI Express 規格(拡張スロット用)
PCI Express (略してPCIe)。
後でパーツを拡張するときに使用するスロットで、グラフィックボードにも使用する。
サイズの違いで主に4種類あるが、PCI-Express 16Xのスロットには1X・ 4X・8X・16Xのどのサイズでも取り付けることができるので、PCI Express 16Xのスロットが多い方が良い。
マザーボード スロット |
拡張パーツのボード | |||
---|---|---|---|---|
x1 | x4 | x8 | x16 | |
x1 | ○ | × | × | × |
x4 | ○ | ○ | × | × |
x8 | ○ | ○ | ○ | × |
x16 | ○ | ○ | ○ | ○ |
PCI-Expressのバージョン(世代)
「PCI Express」のバージョンの違いによりデータ転送速度が異なる。
バージョン | 制定年 | データ転送速度 |
---|---|---|
PCI Express 1.x (Gen1) | 2002年 | - |
PCI Express 2.0 (Gen2) | 2007年 | 「PCI Express 1.x」の2倍 |
PCI Express 3.0 (Gen3) | 2010年 | 「PCI Express 1.x」の4倍 |
PCI Express 4.0 (Gen4) | 2017年 | 「PCI Express 1.x」の8倍 |
2021年現在で、PCI Express 4.0 (Gen4)のx16が最も良い。
AMD製CPU or Intel製CPU
CPUはAMD製かIntel製(インテル)のみ。どちらのCPUを使用するかで、それに対応するチップセットを搭載したマザーボードを選ぶ。
- AMD:SocketAM4 など
- インテル:LGA1200 、LGA1700など
Intelのチップセットのグレードや世代の確認方法
Intel製品では「Z」から始まるチップセットが最上位となる。
「Z」シリーズはCPUだけでなくメモリのオーバークロック機能も充実。
Intelの現行製品の場合「型番」でグレードや世代の確認。
「1文字目」と「3文字目」がグレード、「2文字目」が世代。
「Z590」の場合↓
1文字目 | 2文字目 | 3文字目 | 4文字目 |
---|---|---|---|
グレード | 世代 | グレード | 共通 |
Z | 5 | 9 | 0 |
参考:チップセットとは
メモリの規格
現在の主流タイプ、DDR4に対応しているか。
DDR5はまだ高すぎるしあまり普及されていない。(半導体不足の影響?)
メモリスロットが4個以上。
最大メモリー容量は最低32GB以上。
DDR4-何MHZまで対応か。
例えば、マザーボードがDDR4-2666までの対応なら、DDR4-3200のメモリを搭載してもDDR4-2666として動作される。
マザーボードが対応していない速度のメモリを使うとシステムが全く起動しないこともあるため、対応する範囲で選ぶ。
購入 GIGABYTE Z690 UD DDR4 [Rev.1.0] スペック
他のパーツは全てこのマザーボードの規格に対応しているか確認しながら選ぶ。
CPUを選ぶ
CPUはインテル製とADM製で同レベルのもので比較しても価格はほぼ同じだったのでインテル製にした。
CPUをインテル製にした場合、マザーボードが高くなる可能性もある。
IntelチップセットとIntel CPUの世代の対応表
マザーボードのCPUソケット形状がLGA1700なので、LGA1700のCPUを購入。
Core iシリーズ世代 | ソケット形状 | 開発コードネーム | 対応チップセット |
---|---|---|---|
第10世代 (10000番台) |
LGA1200 | Comet Lake | 400番台:H410,B460,H470,Z490 |
500番台:H510,B560.H570,Z590 | |||
Comet Lake Refresh | 400番台:H410,B460,H470,Z490 | ||
500番台:H510,B560.H570,Z590 | |||
第11世代
(11000番台) |
LGA1200
|
Rocket Lake
|
400番台:H470,Z490 |
500番台:H510,B560.H570,Z590 | |||
第12世代 (12000番台) |
LGA1700 | Alder Lake | 600番台:H610,B660.H670,Z690 |
Z690のシリーズは最上位、オーバークロックが可能なフルスペックのチップセット。
※オーバークロックとは定格の最高を上回る周波数で駆動させること。(定格で3.5GHzのCPUを4.0GHzで駆動させる事)
※CPUオーバークロックすることにより製品寿命を縮めるリスクがある。
※CPUオーバークロックを実施する際は保証の対象外となり、自己責任となるので注意が必要。
CPUのグレードと世代の確認方法
インテルCPUは「Core i ○」、AMDは「Ryzen ○」、○部分に入る数字(グレード)が大きいものほど高性能。
末尾に「サフィックス」と呼ばれる英字が付いたモデルもあり、例えば今回購入するインテルのデスクトップ向けモデル『Core i7 12700KF』。
- K:オーバークロックに向いた倍率ロックフリー
- F:GPU(グラフィック機能)非搭載
コア数とスレッド数
コア数もスレッド数も、多いほど同時に複数の処理が早くできる。
スレッドはOS上での認識の問題なので、実際にはコア数が増えているわけではない。
購入『Core i7 12700KF BOX』スペック
- ソケット形状:LGA1700
- 代2世代
- コア数:12 コア
- スレッド数: 20
- クロック周波数:3.6GHz
- 最大動作クロック周波数:5 GHz
CPUクーラーを選ぶ
CPUクーラーはCPUのパッケージに付属していることが多いため、購入は不要の場合が多い。
IntelのCoreシリーズは型番の末尾に「K」が付くオーバークロック対応モデルなどはCPUクーラーが付属していない。
付属しないモデルは基本的に発熱の大きい高性能モデルなので、冷却性能も高いクーラーを選んだ方が良い。
CPUクーラーも結構な金額なので、クーラー付属のCPUを選んだ方が良い気がする。
そこまでハイスペックの物が本当に必要かどうか良く検討する必要あり。
購入するCPUのソケット形状(今回はLGA1700)に合わせて買う。
空冷式と水冷式があり、水冷式の方が冷却効果が高く価格も高い。
冷却効果が大きい半面、システムが大掛かりになり、冷却液の補充などメンテナンスが必要。メンテナンスフリーの簡易冷却式もある。
空冷ファン式のクーラーなら心配ないが、水冷式にする場合は、ラジエーターとファンをPCケースのどこに付けるか、干渉しないかも注意。
前面に付けるか、上面に付けるかだと思うが、PCケースの前面には5インチベイが2個以上のケースを購入するので、上面にしか付けれなそう。
不安な場合は組み立ててからクーラーの取り付け可能サイズを確認した方が良いかもしれない。
PCケースの製品情報でファンの取り付け対応寸法が書いてあることもあるので確認する。
CPU簡易水冷のポンプ部はラジエターより下にする方が良いらしい。
購入 TUF Gaming LC 240 ARGB
- 対応ソケット:LGA1700/1200/1151/1150/1155/1156/1152
- ラジエーターサイズ:272×121×27 mm
- ファンサイズ:120×120×25 mm
ラジエーターとファンの厚みを足して、27+25=52mmが取り付け可能なPCケースが必要。
CPUグリス
CPUクーラーに塗ってあるので、購入不要。
CPUと、CPUクーラーがつながる部分の微妙な隙間を埋めるグリスで、CPUからクーラーへの熱伝導効率を上げて放熱効果を高める。
ハイスペックのCPUの場合、冷却効果の高いシルバーグリスかダイヤモンドグリスを塗るのが良い。
絶縁性のモノと導電性のモノがあり、導電性の場合、塗ったときのグリスのはみ出しや液漏れにより、ショートする可能性があるので注意。
クーラーに元々ついてるグルスのまま取り付けるか、新たに購入したものを使う場合絶縁タイプのグリスを使用した方が間違いない。
購入 アイネックス ナノダイヤモンドグリス JP-DX1
非導電性、ダイヤモンドグリスを購入。
M.2スロットSSDを選ぶ
SSDの規格サイズは、パソコンのドライブベイに搭載する「2.5インチ」と、マザーボード上のM.2スロットに搭載するカードタイプのものがある。M.2スロットに取り付けるタイプの方が後から出たもので、HDD・SSD用のシャドウベイを使用せずすむメリットと、転送速度が速いというメリットがある。
規格が『type 2260/2280/22110』などあるので、購入するマザーボードの規格を確認してSSDを購入する。
だいたい、『type 2260/2280/22110』のカードタイプSSDは対応してる。
購入 M.2 (Type2280) SSD PG3VNF CSSD-M2B5GPG3VNF
256GBでも良かったが、500GBの方が安かった。
5000円以下のものあったが評価など安定してそうなこちらを購入。
同じ容量でも読み込み速度と書き込み速度が全然違うので安いものは注意。
- 容量:500 GB
- 規格サイズ:M.2 (Type2280)
- インターフェイス:PCI-Express Gen4(PCIe Gen.4 x4 NVMe 1.3)
- タイプ:3D TLC(BiCS4 Flash)
- 読込速度:5000 MB/s
- 書込速度:2500 MB/s
(古いPCのSSDを移設したので現在保留中)
メモリを選ぶ
10年以上前に購入したPCが4GB、増設して8GBだったのでこれ以上は欲しい。
WindowsのOSが32ビットでは認識できるメモリーの最大容量は2~4GBまでなので、64ビット版OSが必須。
64ビット版では8GB~2TBのメモリーが使用可能。
メモリは読み書き速度が非常に高い。
CPUはメモリからデータを取り出して処理するため、メモリが速いほどCPUの待ち時間が減り、システムが速くなる。
使うデータがメモリ上にない場合はストレージからコピーするが、ストレージはメモリよりも遅いため処理が遅くなる。
CPUが性能を発揮するにはメモリの容量と速度が重要。
- DIMM(デスクトップパソコン用)
- S.O.DIMM(ノートパソコン用)
規格と世代
現在は「DDR4 SDRAM」が主流。
メモリーのスペックに表記されている「DDR」の横の数字がDDR規格の世代、数字は動作周波数をあらわしており、大きいほどデータ転送速度が速いが、体感できるほどの違いを感じるかは分からない。
例えば、「DDR4-2400」なら動作周波数2400MHzの「DDR4 SDRAM」。
マザーボードの仕様を確認
パソコンのメモリースロットとメモリーの世代「DDR○」の○部分が合っているかを確認。
メモリそのものが高い速度に対応していても、マザーボードが対応していないと速度を生かせない。
マザーボードが対応していない速度のメモリを使うとシステムが起動しないこともあるため、対応する範囲で選ぶ。
購入 crucial CT2K16G4DFRA32A [DDR4 PC4-25600 16GB 2枚組]
- メモリ容量(1枚あたり):16GB
- 枚数:2枚
- メモリインターフェイス:DIMM
- メモリ規格:DDR4 SDRAM
- 周波数 3200MHz
- モジュール規格:PC4-25600(DDR4-3200)
グラフィックボードを選ぶ
バスインターフェイス
マザーボードのPCI-Expressスロットサイズに合う規格。
PCI Express 4.0 x16が最も多い。
マザーボード側でPCI-Express 16Xのスロットなら、PCI-Express 16X・8X・4X・1X規格の物が取り付け可能。
今回はPCI Express 3.0(Gen3) 規格のもので、スロットサイズx16のものを購入する。
モニタ端子の種類と必要な数を確認
- DVI
- HDMI
- DisplayPort
HDMIとDisplayPortの違い
どちらも一本のケーブルで映像と音声をデジタル信号で送信する。
DisplayPortの方が8K画質まで対応してるので高性能。
DisplayPortではモニターの電源を落とすとパソコンとの接続が解除されHDMIで接続した場合はモニターの電源を落としてもパソコンと接続したままになる。
これがDisplayPortで不具合となる場合があるようだが、自分の場合はあまり影響を感じてない。
使用環境によってはHDMIの方が間違いない。
グラフィックボードはHDMIとDisplayPortの端子の数が多いと価格が全然違ってくる。
購入 NE61650S1BG1-1175A (GeForce GTX1650 GamingPro OC 4GB) [PCIExp 4GB]
↑は近いスペックのもので、購入したのは↑でなくドスパラWeb限定モデルだった。
メモリ6GBを超えると一気に高くなるので、メモリサイズ 4 GB、メモリ規格 GDDR6のものを購入。
4K対応品。
古いDELLのPCで動画を再生してHDMIでテレビに繋いで映すと、映像が小さくなってしまい映画などを観るのにはイマイチだった。
今回のPCでは映像も全画面になるし、DVDを再生してるのと違いが分からないほどきれいに観れたのでこのグラフィックボードには満足。
- バスインターフェイス :PCI Express 3.0 x16
- メモリ:GDDR6 4GB
- 解像度 :8K (7680×4320)
- 最大ディスプレイ接続台数: 3 台
- 幅×高さ×奥行:170×112×40 mm
電源を選ぶ
どの程度の電源が必要か、ドスパラの電源容量計算機で計算できる。
これまで選んだパーツでおすすめ電源容量は790W(ワット)。
790W以上のものを購入。
購入 Toughpower Grand RGB 850W Gold PS-TPG-0850FPCGJP-R [Black]
850W。以前と比べるとだいぶパワーアップ。
PCケースを選ぶ
これまでに選んだデバイスが全て入れることが可能なPCケースを選ぶ。
まずはマザーボードのサイズ、HDD用ベイの数を確認。
以前のPCで使ってたHDDの数などを考えると、フルタワーがスペースに余裕があって扱いやすい。
PCケースによって冷却性能や静音性も異なる。
HDD(3.5インチシャドウベイ)を何個入れるか、光学ドライブ(5インチオープンベイ)が必要かなどが再優先。
1つのシャドウベイが、2.5インチベイでも3.5インチシャドウベイでもどちらにも対応するPCケースが多い。
SSDはカードタイプを購入予定だが、2.5インチSSD用のシャドウベイがない物はやめておく。
念のため2.5インチシャドウベイが一つは欲しい。
データ保存用のHDDが4つあるが、3.5インチシャドウベイは最低3つ欲しい。
(実際は4つもいらないけど無駄にHDDがあるからバックアップ用に使ってるだけ。)
小さいケースにはしないので大丈夫とは思う。
グラフィックボードの全長サイズに対応しているかを確認する。
水冷式CPUクーラーのラジエーターとファンが取り付けれるか確認。
上面に付けるか?前面か?
- サイズ:フルタワー
- マザーボード:ATX対応
- 5インチオープンベイ:光学ドライブ、カードリーダーなど
- 2.5インチシャドウベイ:小型のSSD
- 3.5インチシャドウベイ:HDD
購入 Define XL R2 FD-CA-DEF-XL-R2 [ブラック]
搭載可能ファン | |||
---|---|---|---|
上面・上部(トップ) | 120/140mm×2(240/280mm 水冷ラジエータが取り付け可能) | 前面(フロント) | 120/140mm×2 |
背面・後部(リア) | 140mm×1 | 側面(サイド) | 140mm×1 |
底面(ボトム) | 140mm×1 | その他 |
上面にCPUクーラーのラジエータを取り付ける。
以前使用していたPCケースは、3.5インチHDDを取り付けるのにネジが不要だったが、このケースはネジが必要だったのでこれに関しては残念。
フロントパネルからのコネクタが、①POWER SWの±、②RESET SWの±、③POWER LEDもしくはHDD LED用の±で合計6本。
LEDランプは電源ボタンのところに一つのみで、POWER LEDかHDD LEDどちらかにしか使えない。使いたい方に挿す。
その他
- 3.5インチ内蔵型カードリーダー
- 光学ドライブ
カードリーダーはUSB接続タイプを所有してるので不要だけど、この機会に購入したい。
光学ドライブは手持ちのものを2台移設。
組み立て~Windowsの立ち上げ
組み立て時のメモ
組み立て方はいろんなサイトやYou Tubeでも多く出てるので書かない。
気を付ける点・組み立てて気になった点だけをメモ。
乾燥時期の静電気に注意
マザーボードを触る時は静電気による故障を起こすことがあるので手袋を付ける。
特に乾燥する冬は注意。乾燥期以外はいらないと思う。
今まで分かっていたけど素手で触ってた。冬だけ気を付ければ大丈夫だと思う。
PCケースのPowerコネクタ、Resetコネクタのプラスマイナス見分け方
PCケースから出てるPowerコネクタ、Resetコネクタは、▲印がプラス。
マザボ側にもプラスとマイナスがあるので注意。
CPU電源端子は8ピンでOK?12ピン?
今までのマザボ側のCPU電源端子は8ピン(4ピン×2)だったが、今回のマザボには4ピン×3あった。電源と繋ぐコネクタは4ピン×4ある。
調べるとCPUの電力が190W以下なら8ピン(4ピン×2)でギリOKとか。8ピン(4ピン×2)で十分使えてる人が多いようだったのでそれで良さそうにも思える。
今回購入したCPUは、「Maximum Turbo Power 190W」と書いてある。
ここに口コミで色々書かれてるけど正解がイマイチ良く分からない。
取説によると12ピン(4ピン×3)接続するのがお勧めと書いてあったので、4ピン×3繋いだ。
メモリスロットの使用場所は決まってる
メモリのスロットは4つあるが、2枚のみ接続する場合はA2とB2に繋ぐ。
1枚のみで使用する場合は、A2に繋ぐ。
マザーボード取説で場所を確認。
これは知らなかったので気が付いて良かった。
今回購入のマザボのマニュアルでは15ページ目を参照。
水冷式CPUクーラーの取説が不親切
ASUSの水冷式CPUクーラーのマニュアルがかなり分かりづらい。
組み立てが合ってるのか不安になる。
図1つに対して、説明文一行のみで詳しい説明が書かれていない。
Windows11インストール
うまくライセンス認証できなかったら、Windows11を新規でインストールし、Windows11のライセンスを新たに購入する予定だった。
マザーボードを変えたりデバイスを大きく変更した場合、windowsのアカウント再認証が必要。
参考:『ハードウェア構成の変更後に Windows のライセンス認証をもう一度行う』
PC買い替え後に無料でOSを導入した方法
結局OSの購入は不要だった。
これまで使用していたPCはDELLのwindows7をwin10に無料アップデートしたもの。
マイクロソフトのデジタルアカウントは認証済み。(重要)
このPCで、SSD・HDDのクローンを作成できるソフト、「EaseUS Todo Backup Free」を使用して、OS(Win10)をまるごと別のHDDにコピーした。
残念ながらこのソフトのフルコピー機能が有料になってしまった。以前の無料版を持ってて良かった。
(古いPCでもそのままwindowsを使いたかったのでフルコピーしたが、不要であればコピーせずにOSの入ったSSD/HDDを移設するだけ。)
これでまずwin10でNEWパソコンを起動。
その後マイクロソフトにログインし、NEWPCでもデジタルアカウントが認証されていることを確認。
「設定」→「システム」→「ライセンス認証」→「ライセンス認証の状態」
OSの入ったSSDを旧PCから移設しても、その他のデバイス(マザーボード)が変わってるので認証作業が必要だったはずだが、何もせず認証されていた。
その後windows11に無料アップデートしたところ、デジタルアカウントも問題なくそのまま継続され使用できた。
古いPCでもwin10がそのまま使えてるのでちょっと謎。
もうOSの購入は不要なの?
自作PC組み立て後の最初の起動時 OSが立ち上がらなかった 原因と対処
組み立てが完了して、PCの電源を投入したところ、マザーボードGIGABYTEのUEFIセットアップ画面が立ち上がり、OSが起動しなかった。
UEFIセットアップ画面で確認すると、OSがインストールされているSSDは認識しているが、OSのBOOTドライブとして認識していなかった。
UEFIとBIOS(バイオス)について
UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)とBIOS(バイオスBasic Input/Output System)は、PCを起動する時にパソコンが最も先に読み込むマザーボードのファームウェアのこと。
以前はBIOSが主流だったが、2007年頃からUEFIが主流となり、新しく発売されたPCは大半UEFIモードが採用されている。
DELLの頃のBIOSと比べるとずいぶんと変わって分かりやすくなっていた。
UEFIでブートドライブとして認識しなかった原因
今回は古いDELLのPCで使用していた時のOSがインストールされているSSDを移設した。
このSSDのフォーマットがMBR形式だった。
SSD/HDDのフォーマット形式がMBRだとUEFIでOSが起動できないらしい。
この場合、UEFIでBOOTタブのCSMがDisabled(無効)になっていると発生する。
従来のBIOSをエミュレートして互換性を保つための仕組みで、ほとんどのマザーボードで利用可能。
CSMをEnabled(有効)にすると解決しOSが起動できる。
とりあえずCSMを有効にしてみたところ、OSが起動した。
OS起動後にSSDのフォーマット形式を確認してみると、やっぱりMBR形式だった。
- 検索窓に「msinfo32」
- 「BIOSモード」の欄に「BIOS(MBR)」、若しくは「UEFI(GPT)」と表示されている
参考:https://bbs.kakaku.com/bbs/K0001259209/SortID=23831871/
SSDのフォーマットをMBRからGPTに変換する
せっかく新しいマザーボードを使うのに旧タイプのBIOSで使用するのはもったいないので、SSDをGPTに変換して、UEFIで使った方が良さそう。
最も問題なのは、Windows11はUEFI セキュアブートが必須。
現時点ではCSMを有効にして、Windows10が起動した状態。
WindowsのOSがインストールされているSSDのフォーマットをMBRからGPTに変換する。
コマンドプロントで変換する方法を紹介してるサイトがいくつかあったが、うまくいかなかった。
参考:『データ消失を伴わなずに Legacy から UEFI に データ用 SSD または Windows* がインストールされている SSD を変換する方法』
↑の方法ではうまくいかず、↓のエラーメッセージがでる。
Windowsを実行しない状態でコマンドプロントを開くと解決する
使用中のSSDのためうまくいかないようで、Windows10 を起動せずに回復機能のコマンドプロンプトで、GPT に変換すれば良いらしい。
回復機能でコマンドプロントを開く
「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」→「PC の起動をカスタイマイズする」→「今すぐ再起動」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」
これでwindowsを起動していない状態でコマンドプロントが開くことができる。
コマンドプロントでディスク番号を確認
↓ を入力して「Enter」キー。
diskpart
↓ を入力して「Enter」キー。
list disk
Windows10 のインストールディスクの番号を確認。ディスクが1つなら「0」。
忘れずに、「exit」と入力し、キーボードの「Enter」キーを押して DISKPART を終了する。
GPT への変換に問題がないか確認
↓を入力し、キーボードの「Enter」キーを押す。
mbr2gpt /validate /disk:0 /allowFULLOS
半角スペースが3か所入るので注意。
「successfully」と表示されれば問題がなく変換可能。
GPT 形式に変換の実行
↓を入力し、キーボードの「Enter」キーを押す。
mbr2gpt /convert /disk:0 /allowFULLOS
ここでも半角スペースが3か所入るので注意。
「successfully」と表示されれば GPT への変換が完了。
コマンドプロントを閉じて無事終了。
Windowsを起動して『UEFI(GPT)』となっていることを確認する。
- 検索窓に「msinfo32」
- 「BIOSモード」の欄が「UEFI(GPT)」となっていればOK
参考:Windows10 GPT に変換できないときの対処法-UEFI セキュアブート
他
UEFI(BIOS)のアップデートはしていない
UEFIやBIOSのアップデートは、失敗すると修理扱いになるためトラブルがない限りしない方が良いらしい。
今回は無事OSが起動できたしなにも不具合がないのでアップデートしなかった。
マザーボードのメーカー(ギガバイト)のポームページで、該当のマザボのBIOSにアップデートがないか確認しておく。
デバイスドライバのインストール・更新
PC組み立て、OSインストール後は、デバイスドライバのインストール・更新を(確認)する。
■Windows10の場合
スタート右クリック → デバイスマネージャー
「!」マークが表示されている物があればそれをインストール(更新)する。
「マザーボード」は表示されない。
「ディスプレイアダプタ」には!が付いていなくても「標準VGAアダプタ」などとなっている場合もあるので、その場合もドライバのインストールが必要。
ここで更新するものは何もなかった。
通常ドライバは自動的にインストールされるため不要だと思う。
おわり